技術情報TECHNICAL INFORMATION

ハイパースペクトルカメラの食品への応用


 糖度で選別された果物が店頭に並んでいることをご存じの方は多いと思います。この糖度測定に使用される光センサは、近赤外分光の技術が使用されています。他にも、米や小麦の水分やたんぱく質など、近赤外分光は食品の検査に実用化されています。さらに食味や食感といったおいしさの評価に向けた研究もおこなわれています。
 このような分光データを、カメラの1ピクセルごとに測れる装置がハイパースペクトルカメラです。分光分析による成分の推測とカメラの画像情報の融合により、どのような成分がどこにどのくらい分布しているのか推測できます。さらに、食品と混入物では成分が異なることが多いので、異物検出にも使用できます。

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