技術情報TECHNICAL INFORMATION

②装置概要

 光をRGBよりも細かく分ける分光。分光して得られるデータは物質ごとに特有の値を示す為、人間の目では同じに見える物の違いを見分けられることがあります。カメラと同じように画像が撮影出来て、分光も行える装置。それがハイパースペクトラル イメージングシステムです。つまり、測定した物に含まれる物質や成分の空間的な分布を判別することができます。

 

 そのハイパースペクトルイメージングは、ここ30年ほどの間に、リモートセンシング、食品・農産物評価、法医学等の様々な用途でスマートな分析手段として発展を遂げています。文化遺産、また考古学関連のコミュニティでは、20年ほど前から歴史的文書、芸術作品、彫刻やレリーフの検査にハイパースペクトルイメージングが採用されています。

 

 基本的なハイパースペクトルの技法は、材質成分やその空間的分布を特定することができる分光特性の空間的なマップを作ることです。このマップデータは、工芸品・文化遺物の物質に一切触れることなく、光学的な方式で作成されます。このような特性により、ハイパースペクトルイメージングは歴史的文書や芸術作品の評価において、重要な分析手段の一つとなりました。何故なら、波長特性は物質の「指紋」であり、それ故にスペクトルイメージングは歴史的工芸品の光学特性の変化を検知、測定及び可視化することにおいて、高度に定量的で、繊細なアプローチとして発展してきたためです。光学的な分光計測、特にハイパースペクトルイメージングは、非破壊、非接触なだけでなく、リアルタイムで同時に複数のパラメーターを測定することのできる為、このフィールドにおいて大きな成功を収めています。

 大きさ、形状、色、表面の質感であれば、カラーカメラを用いた従来のマシンビジョンで計測することができます。さらにハイパースペクトルイメージングを用いることにより、芸術作品中の化学組成、人間の目では検出できないレベルでの経年劣化や成分の変化などの他の要素の推定を、測定結果から導き出すことができます。

 

 CAMLIN Photonics社製品は、絵画、3次元物体などの大型の芸術構造物や文書において、ロバスト性、信頼性、正確性、そして再現性に優れたハイパースペクトル計測を可能にする完成されたエンドツーエンドソリューションとしてデザインされています。システムは、スペクトルカメラを含むハードウェアと、データ取得、表示、分析を行う専用のソフトウェアからなるハイパースペクトル計測の完全なターンキーソリューションです。

 

 4種のスキャニングユニット、及び5種のスペクトルカメラが選択可能です。スキャナには、三脚やテーブルの上に素早くセットアップすることができるものや、広範囲の高解像度スペクトル画像を数秒で取得できるものがあります。全てのスキャナは最大2台までのスペクトルカメラを搭載可能で、VNIR、NIR、SWIRなどの異なる波長範囲を同時にカバーすることができます。各スペクトルカメラには選択したスキャナに応じた専用レンズが附属します。

 

 使いやすさと素早いデータ取得は、CAMLIN Photonics社製システムの最も重要な特徴です。スペクトルイメージングや、そのセッティングを用いれば、リアルタイムプロセスモニタリングも簡単に実現できます。

その他の項目については以下のリンクをご覧下さい。

①ハイパースペクトルカメラでの見え方  ②装置概要  ③主要機能及び特長  ④回転型スキャナ  

⑤デスクトップ型スキャナ   ⑥広範囲型スキャナ  ⑦光源 その他

 

 

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