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④肉と魚介類

 食肉において、品質や安全性に対する要求は高まり続けています。消費者は商品を選択するときに、色、サシ、柔らかさなどを重要視します。食肉にハイパースペクトルイメージングを使用することで、ドリップロスpHだけではなく、鮮度柔らかさ脂肪タンパク質コラーゲン含水量を推定できます。また、挽肉内への混入物の検出でも多く使用されています。

 ハイパースペクトルイメージングは、様々な化学的特性の分布を明らかにできるので、肉や魚に含有される成分の量や分布を測定する手段として有効です。

 例えば食肉中の脂肪において、筋内脂肪脂肪交雑)はおいしさに直結する非常に重要な要素です。一方で、健康を意識する消費者にとっては、「脂肪の量」が重要になります。

 pHは、肉の色、保水能力、質感だけでなく、微生物の増殖や酵素の機能にも影響を与えます。そのため、食肉処理時にもpHを測定する必要性があります。

 高速で行う家禽の検査でも、糞便腫瘍ウッディブレストなどを検出するために、ハイパースペクトルイメージングを用いたオンライン検査が実施されています。また、鶏肉で問題となる残留した軟骨や小骨も、ハイパースペクトルイメージングを用いると高い精度での検出が可能になります。

 肉類は栄養成分が多いために微生物汚染の影響を受けやすく、消費者の安全性に関わります。それらを迅速かつ正確に検出する為の有効な技術としても、ハイパースペクトルイメージングは使用されています。

 魚の品質において特に重要な「鮮度」。ハイパースペクトルイメージングは魚の鮮度評価にも活用されています。さらに、工場での高速ラインでも広く使用されています。例えば、タラ、サーモン、マスなどの鮮度保存状態や保存時間の影響冷蔵や冷凍の影響血斑メラニン沈着切り身の小骨アミノ酸脂肪酸脂質の酸化などを評価しています。

 

測定波長帯

検査項目

牛肉

VNIR / NIR / SWIR

識別、認証、色素、pH、柔らかさ、脂肪含量、保水性、サシ、色

豚肉

VNIR / NIR

鮮度、柔らかさ、肉質、ドリップロス、色、pH、大腸菌汚染、新鮮な肉と解凍した肉の判別

鶏肉

VNIR

ウッディブレスト、むね肉の小骨、含水量、腫瘍、傷、深胸筋変性症、糞便や消化器内容物による汚染

ラム

VNIR / NIR / SWIR

脂肪含量、pH、混入物の検出、鮮度、色、外観

マグロ

VNIR / SWIR

総脂質、脂肪酸、色、鮮度

カジキ

VNIR / NIR

鮮度

サーモン

VNIR / NIR / SWIR

鮮度、血斑、メラニン沈着、小骨、色、脂質含量、アスタキサンチン含量、残存微生物

マス

VNIR / NIR / SWIR

鮮度、血斑、メラニン沈着、小骨、色、脂質含量

スズキ

NIR

鮮度、脂質含量、水分量

タラ

NIR

鮮度

カキ

VNIR / NIR

水分、タンパク質、脂質、グリコーゲン含量、鮮度

 

その他の検査については以下のリンクをご覧下さい。

   
 
   
 
 

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