黒体炉
黒体(Blackbody)は外部から入射する電磁放射を、あらゆる波長に渡って完全に吸収する物体のことで、完全な意味での黒体(理想黒体)は現実には存在しません。黒体からの電磁放射は黒体放射と言い、その放射量はプランク関数で表せられます。
黒体炉は黒体を近似的に再現した装置で、赤外線を使った装置の基準光源として広く使用されています。
黒体炉には、大きく分けてキャビティ黒体炉と平面黒体炉の2種類があります。試験する内容に合わせてお選び下さい。
NIST準拠の高性能な黒体炉を多数取り扱っています。
キャビティ黒体炉
光源部を空洞構造にすることにより非常に高い放射率が達成できます。(放射率=0.99)
口径の大きさに制限がありますが、高温域のアプリケーションに適しています。赤外の吸収が少なく、8~14μmの透過材として最適。反射防止コート・DLCコートをつければ、90%を超える高透過率と、屋外の使用にも耐える高い耐環境性能を得られます。
推奨アプリケーション
- 赤外線式火災感知器、人体検知センサーなどの感度特性・応答特性・指向性試験
- 焦電センサー、サーモパイルなどの赤外線検出素子の感度特性・応答特性試験
- 放射温度計や赤外線カメラなどの温度較正試験
- 高温域の赤外線測定装置の温度較正試験
- 宇宙・防衛用赤外線機器試験
平面黒体炉
黒体面に放射率の高い塗料を塗り、電子冷却素子や抵抗加熱ヒータを使い黒体面温度をコントロールします。
赤外線カメラなど広い面積が必要なアプリケーションや、低温域のアプリケーションに適しています。
推奨アプリケーション
- 放射温度計や赤外線カメラなどの温度較正試験
- 焦電センサー、サーモパイルなどの赤外線検出素子の感度特性試験
- 2次元赤外線検出素子の感度特性・均一性試験
- 赤外線カメラの性能確認試験
- 宇宙・防衛用赤外線機器試験
黒体炉制御ソフトウェア
黒体炉を外部コンピュータから制御できます。お客様の試験内容に応じて黒体炉を自動制御することが可能です。
量産時の製造検査など、決まった設定値で繰り返し試験をする場合に作業時間を大幅に短縮できます。












